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阿波海南文化村

(あわ かいなん ぶんかむら)

阿波海南文化村は、徳島県海部郡海陽町に位置する複合文化施設です。この施設では、地域の歴史や文化に関する展示が行われており、特に海部刀や大里古墳の復元などが注目されています。また、観光地としても「とくしま88景」に選定されており、地元文化を体験しながら楽しむことができる施設です。

施設の概要

阿波海南文化村は、多目的ホールや会議室を備えた文化館を中心に、さまざまな文化体験や歴史的展示が行われています。代表的な展示物として、阿波国を象徴する「海部刀」や、70,088枚もの大里出土銭、さらに横穴式石室を備えた大里古墳の復元が挙げられます。また、工芸館や体験館も併設されており、訪れる人々は藍染や木工などの伝統工芸体験も楽しむことができます。

多目的ホールと施設設備

収容人数420席の多目的ホールには、桟敷席や母子席が設けられており、さまざまな催しや会議に対応しています。さらに、和室には茶室として利用可能な炉が設置されており、茶道の体験も可能です。地域の文化イベントや展示会が定期的に開催され、地域住民のみならず観光客にも親しまれています。

阿佐海岸鉄道DMVとの連携

阿波海南文化村は2021年12月25日から、阿佐海岸鉄道DMV(デュアルモードビークル)のバス停留所としても機能しており、DMVの起終点となっています。このDMVは、鉄道とバスの機能を併せ持つ乗り物で、文化村へのアクセスをより便利にしています。DMV全車両が完成した2019年10月5日には、当施設の駐車場で落成イベントが行われ、地域の活性化に寄与しました。

阿波海南文化村の各施設

海南文化館

文化村の中心となる施設で、地域の歴史や文化に関連する展示やイベントが行われます。地元住民だけでなく、観光客にも人気の施設です。

工芸館

工芸館では、藍染や木工などの伝統工芸の体験ができます。地元の工芸品が展示されており、手作りの魅力を感じながらものづくりを楽しむことができます。

いきいき館

いきいき館は、地域の健康増進やコミュニティ活動を目的とした施設です。さまざまなワークショップや講演会が開催され、地元の人々の交流の場として活用されています。

三幸館

三幸館では、地域の伝統行事やお祭りに関連した展示が行われており、訪れる人々が地域文化に触れることができる場所です。

海陽町立博物館

阿波海南文化村内に設立された町立の歴史・民俗学系博物館です。この博物館では、特に中世の海部川流域で作られた「海部刀」のコレクションが展示されており、その質と量は全国屈指のものです。その他にも、四国一の出土枚数を誇る「大里古銭」など、地域の考古学的な資料も豊富に収蔵されています。規模は小さいものの、独創的な展示が特徴で、地域の歴史に興味を持つ人々にとって魅力的な施設となっています。

交通アクセス

阿波海南文化村へのアクセスは、公共交通機関および自家用車の利用が可能です。以下の交通手段をご利用いただけます。

JR四国牟岐線

徳島バス

自家用車

まとめ

阿波海南文化村は、徳島県海陽町の歴史と文化を深く知ることができる複合施設であり、地域の伝統を学びながら楽しむことができる場所です。多目的ホールや体験施設が充実しており、地元住民や観光客にとって、文化的な交流の場として親しまれています。また、阿佐海岸鉄道DMVの起終点としての役割を担っており、交通アクセスの利便性も向上しています。歴史的な展示物や伝統工芸の体験を通じて、徳島県の魅力を存分に感じられるこの文化村を、ぜひ一度訪れてみてください。

Information

名称
阿波海南文化村
(あわ かいなん ぶんかむら)

阿南・日和佐(美波)

徳島県