大里松原海岸は、徳島県海部郡海陽町に位置する太平洋に面した美しい海岸で、日本の「白砂青松100選」にも選ばれた観光スポットです。この海岸は、白い砂浜と青々とした松林が織りなす絶景が広がり、多くの観光客や釣り人に愛されています。また、アカウミガメの産卵地としても知られており、自然の豊かさを感じられる場所でもあります。
大里松原海岸は全長約4kmにもおよぶ海岸線が広がり、その白砂と青松が美しく調和しています。この海岸は、「日本の白砂青松100選」に選ばれており、その風光明媚な景観が高く評価されています。特に、北端にある木ノ元展望台からの眺望は圧巻で、大里松原海岸の全景を一望することができます。また、南端には海部川の河口が広がり、自然の雄大さを感じることができる場所です。
大里松原海岸は、アカウミガメの産卵地としても有名です。毎年夏になると、この美しい海岸にウミガメが上陸し、産卵する姿を見ることができます。この貴重な自然現象を目にするために、全国各地から多くの観光客が訪れます。ウミガメの保護活動も行われており、自然環境を大切にしながら観光を楽しむことが求められています。
大里松原海岸は、釣りのスポットとしても非常に人気があります。特に投げ釣りのメッカとして知られ、多くの釣り人が訪れます。四季を通じて様々な魚が釣れるため、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。また、近隣には「まぜのおかオートキャンプ場」があり、キャンプやバーベキューを楽しむこともできます。キャンプ場内には温水プールや体育館も備えられており、天候に左右されずにレジャーを楽しめる環境が整っています。
大里松原の松林は、その歴史を江戸時代中期にまでさかのぼります。潮風から地域を守るために植林されたこの松林は、現在も地元の人々によって保護され続けています。樹齢200年以上の松が100本以上存在し、松林全体の本数は約10万本に達します。中でも、八幡神社近くにある松が最も古いとされています。大里松原は、徳島県下随一の潮害防備・保健保安林として、地域の自然環境を守る重要な役割を果たしています。
大里松原の松林は、太平洋から吹き込む強い潮風を受けながらも、樹相(じゅそう)は多様で、その風致も豊かです。美しい松林は、訪れる人々に癒しと安らぎを与えてくれます。散策路も整備されているため、松林の中をゆっくりと歩きながらその自然美を堪能することができます。
大里松原海岸の南端にある海部川の河口は、サーフィンの愛好者にとっても有名な場所です。ここは「カイフ・ポイント」と呼ばれ、良い波が立つことで知られています。国内外からサーファーが訪れ、この自然の波を楽しんでいます。サーフィンを楽しむための設備も整っており、初心者から上級者までサーフィンを満喫することができるスポットです。
大里松原海岸の北端には、木ノ元展望台があります。この展望台からは、大里松原海岸の全景を眺めることができ、特に夕日が沈む時間帯は絶景です。太平洋に沈む美しい夕日と、広がる松原のコントラストが織りなす景観は、一度訪れたら忘れられない思い出となるでしょう。
大里松原海岸へのアクセスも便利です。JR牟岐線の阿波海南駅から徒歩約30分で到着することができ、電車を利用した観光にも適しています。車を利用する場合は、駐車場も完備されており、家族連れや友人同士で気軽に訪れることができるスポットです。
大里松原海岸は、その美しい景観と豊かな自然環境が魅力の観光地です。白砂青松の絶景を楽しむだけでなく、釣りやサーフィン、キャンプなど、多彩なアクティビティも楽しむことができます。また、アカウミガメの産卵という貴重な自然現象を観察することもでき、自然との触れ合いを存分に堪能できる場所です。訪れる際には、自然環境を大切にしながら、その美しさを満喫してください。