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津峯スカイライン

(つのみね)

津峯スカイラインは、徳島県阿南市に位置する一般自動車道事業による有料道路です。この道路は津峯観光によって管理・運営されています。自動車専用の標識が設けられており(料金所手前200m)、歩行者・自転車・125cc以下の自動二輪車は通行禁止となっています。

概要

津峯スカイラインは、現在、徳島県で唯一の一般有料道路であり、屋島ドライブウェイの無料化以降は四国地方でも唯一の一般自動車道です。この道路は津乃峰山山頂の津峯神社に至る観光道路で、「阿波の松島」と称される橘湾や紀伊水道の美しい眺望を楽しむことができます。

歴史

津峯スカイラインの建設は、津峰観光によって行われました。完成と同時に阿南市へ引き継ぐことを想定していましたが、1966年当時の年間維持管理費が300~400万円に達し、市が移管を断ったため、やむなく有料道路として運営することとなりました。

1966年4月29日に起工式が行われ、工事費は2億7470万円、延長は3,450メートル、幅は7.5メートルで施工されました。1967年8月1日に開業し、これにより従来40分かかっていた登山が約10分のドライブで楽しめるようになりました。

その後、このスカイラインは桜の名所としても知られるようになり、春には約2,000本の桜が満開となります。展望台からの眺望は南、東、北の三方向に広がっており、特に南側には「阿波の松島」と呼ばれる橘湾を見下ろすことができます。

通行料金

基本情報

周辺の観光スポット

津峯スカイラインの周辺には、さまざまな観光地があります。

津乃峰山について

津乃峰山(つのみねさん)は、徳島県阿南市に位置し、標高284メートルの山です。日峰山、中津峰山とともに阿波三峰の一つに数えられ、山頂からは美しい橘湾の景観を楽しむことができます。

概要

津乃峰山には、8合目まで延長3.7キロメートルの有料道路、津峯スカイラインが通じています。山頂に至るリフトも存在しましたが、2007年に安全基準を満たしていないことが判明し、運休していました。しかし、改修工事が完了し、2010年11月1日から運行が再開されました。なお、スカイラインの終点付近にあった国民宿舎は現在は研修施設の宿舎として利用されており、営業はしていません。

山頂には津峯神社があり、「延命長寿と交通安全の守り神」として広く信仰されています。津乃峰山の最高地点は津峯神社の本殿近くですが、三角点はスカイライン終点の駐車場の東に位置しており、その標高は247.1メートルです。

津峯神社について

津峯神社(つのみねじんじゃ)は、徳島県阿南市の津乃峰山山頂に位置する神社です。式内社であり、旧社格は郷社とされ、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。

祭神

この神社の主祭神は賀志波比売大神(かしはひめのおおかみ)であり、相殿には大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)が祀られています。賀志波比売大神は開運延命や病気平癒、海上安全の神として信仰されています。

神社の歴史

津峯神社の創建は神亀元年(724年)とされ、神託によって賀志波比売命を津乃峰山の山頂に祀ったと伝えられています。延喜式神名帳には「阿波国那賀郡 賀志波比売神社」と記載されています。

中世には、細川頼之や三好長慶も深く帰依しましたが、天正年間には長曾我部元親による阿波侵攻により焼失してしまいました。以降、阿波国主の蜂須賀家がこの神社を守護神として崇敬し、家運長久を祈願しました。1946年(昭和21年)の南海地震で神社は倒壊しましたが、その後再建されました。

主要建物

賀志波比売神社

津乃峰山の麓には、賀志波比売命を祀る賀志波比売神社があります。これは、見能方八幡神社の境外社とされており、賀志波比売命が最初に祀られた場所です。後に人々の希望により津乃峰山の山頂に遷座されましたが、元の鎮座地にも祠が残されていると伝えられています。

主な祭事

アクセス

津峯神社へのアクセスは、JR牟岐線の見能林駅からタクシーを利用するのが一般的です。駅からは約15分程度の距離です。

Information

名称
津峯スカイライン
(つのみね)

阿南・日和佐(美波)

徳島県