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東みよし町

(ひがしみよしちょう)

東みよし町は、徳島県の西部に位置する、自然豊かで歴史的な魅力に溢れた町です。この町は、美しい自然景観と歴史的な文化財が多く、訪れる人々に安らぎと感動を与えています。徳島県の豊かな風土を感じることができるこの町の観光名所や文化財を紹介します。

名所

加茂の大クス

樹齢1000年を超える大クスの木が東みよし町を代表する名所の一つです。加茂の大クスは国の特別天然記念物に指定されており、その圧倒的な存在感と長い歴史は、訪れる人々を魅了します。このクスノキは、町の象徴とも言える存在であり、四季折々の姿が楽しめます。

美濃田の淵

美しい渓谷と清流が楽しめる美濃田の淵は、吉野川沿いに広がる自然の中で、ハイキングや川遊びを楽しむことができるスポットです。清流のせせらぎに耳を傾けながらのんびりと過ごすことができ、都会の喧騒から離れた癒しの時間を提供してくれます。

吉野川ハイウェイオアシス

吉野川ハイウェイオアシスは、徳島自動車道に面した場所にあり、休憩スポットとしてだけでなく、ショッピングや食事も楽しめる施設です。吉野川の壮大な景色を眺めながらリフレッシュできる、ドライブ途中の立ち寄りスポットとしても人気です。

十輪寺の滝

東みよし町には、自然の美しさを体感できる十輪寺の滝もあります。この滝は四季折々に美しい風景を見せ、特に夏場は涼を求める観光客で賑わいます。滝のそばに立つと、自然の力強さと美しさを肌で感じることができます。

公園

水の丸ふれあい公園

水の丸ふれあい公園は、四国八十八景に選ばれており、広大な敷地の中で自然と触れ合うことができます。家族連れやカップルにも人気のスポットで、緑豊かな公園内を散策することができ、リラックスした時間を過ごすのに最適です。

ゆめりあ34

ゆめりあ34は、地域住民と観光客が楽しめる複合施設です。ここでは、地元の特産品や工芸品が販売されており、東みよし町の魅力を感じられる体験が提供されています。イベントも定期的に開催され、賑わいを見せる場所です。

ぶぶるパークみかも

ぶぶるパークみかもは、自然と親しむことができる家族向けの公園です。子供向けの遊具が充実しており、家族でのんびり過ごすのにぴったりの場所です。美しい自然の中でのピクニックや散策は、訪れる人々に安らぎを与えます。

加茂農村公園

加茂農村公園は、農業体験や自然観察が楽しめる公園です。地域の農業文化に触れながら、自然の恵みを体感できるスポットとして、観光客に人気があります。四季折々の花々や作物の風景が楽しめる公園です。

社寺・史跡

天椅立神社

天椅立神社は、歴史的な神社であり、地元住民や観光客に親しまれています。豊かな自然に囲まれたこの神社は、古くから信仰の場として知られており、神聖な雰囲気が漂います。静かな環境の中で心を落ち着けるひとときが過ごせます。

天戸八坂神社

天戸八坂神社は、風光明媚な場所にあり、町の守り神として古くから信仰されています。町の歴史を感じることができるこの神社は、地元の伝統行事や祭りの際に、多くの参拝者で賑わいます。

金丸八幡神社

金丸八幡神社は、徳島県指定の無形民俗文化財に指定されている歴史的な神社です。地元の伝統文化や神事が行われるこの神社は、地域の歴史と文化を深く知ることができる貴重な場所です。

鴨神社

鴨神社は、自然に囲まれた神聖な場所で、地元の人々から厚く信仰されています。訪れる人々は、自然と調和した神社の風景に心を癒され、静かに参拝することができます。

五滝神社

五滝神社は、美しい自然の中に佇む神社で、清らかな空気と静けさが特徴です。この神社は、滝や川に囲まれた独特の雰囲気があり、神聖な場所として崇敬されています。

十輪寺

十輪寺は、四国八十八箇所霊場第七十二番札所で、多くの巡礼者が訪れる寺院です。歴史的な建築物や美しい庭園があり、静かな時間を過ごすことができる場所です。

加茂不動院

加茂不動院は、四国三十六不動霊場第7番札所として知られる寺院で、多くの信者や観光客が訪れます。不動明王を祀るこの寺は、力強い霊気が感じられる場所で、厳かな雰囲気が漂います。

長善寺

長善寺もまた、四国三十六不動霊場第8番札所として有名で、古くから信仰を集めています。静寂な環境の中で瞑想やお参りができ、訪れる人々に平穏な時間を提供します。

願成寺

願成寺は、新四国曼荼羅霊場第65番札所で、地元の信仰の中心的存在です。参拝者は、祈りを捧げながら、寺院の歴史と文化を感じ取ることができます。

林下寺(お花大権現)

林下寺は、地元で「お花大権現」として親しまれている寺院で、自然に囲まれた静かな場所にあります。寺院の庭園や建物は、訪れる人々に心の平穏をもたらします。

舞寺

舞寺は、美しい自然に囲まれた小さな寺院で、町の隠れた名所として知られています。自然と調和した景観の中で、静かに時を過ごすことができます。

瑠璃光寺

瑠璃光寺は、歴史ある寺院で、その美しい建築と周囲の自然が調和した魅力的な場所です。訪れる人々は、仏教の教えと共に、心の浄化を体験できるでしょう。

史跡

丹田古墳

丹田古墳は、町の歴史を物語る重要な遺跡の一つで、古代の埋葬文化を垣間見ることができます。発掘調査によって多くの遺物が発見されており、町の歴史的な背景を理解するのに役立つ場所です。

地理と特徴

東みよし町は、吉野川中流域に位置し、吉野川の両岸を結ぶ「三三(さんさん)大橋」がシンボルとなっています。町内は北部と南部で異なる特色を持っており、北部には「吉野川ハイウェイオアシス」があり、ドライブや観光の休憩スポットとして人気です。一方、南部には国の特別天然記念物である「加茂の大クス」という歴史的な名所があります。

山と河川

この地域は、四国の山々に囲まれており、火打山(1,422m)、風呂塔(1,401m)、日ノ丸山(1,240m)などの山々がそびえています。吉野川やその支流である黒川原谷川、加茂谷川など、豊かな河川が流れており、自然の美しさを堪能できるエリアです。

世界農業遺産

急峻な斜面が多い東みよし町では、土壌流出防止のための工夫を凝らした「にし阿波の傾斜地農耕システム」が継承されています。この独自の農耕方法が評価され、2018年3月には国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産に認定されました。山間地域でも人口減少が比較的緩やかで、地域の特色を活かした農業が続けられています。

歴史的背景

町の沿革

東みよし町は、2006年3月1日に旧三好町と旧三加茂町が合併して誕生しました。この合併は、地域の発展と住民サービスの向上を目指したものです。

合併の経緯

合併に至るまでのプロセスは複雑でした。2002年には三好郡内の町村で合併問題の研究会が設立されましたが、東部と西部で合併の枠組みが異なり、最終的に西部の2町2村が独自に市制を目指す動きが進行。しかし、井川町が東部側の枠組みを選んだことで市制は成立せず、合併は東部2町と西部4町2村に分かれる形となりました。

東みよし町の観光スポット

吉野川ハイウェイオアシス

吉野川ハイウェイオアシスは、吉野川の眺望を楽しみながら休憩できるスポットです。周辺には展望台やレストランがあり、四季折々の風景を楽しむことができます。ドライブやツーリングの途中で立ち寄る観光客も多く、特に秋の紅葉シーズンには美しい景色が広がります。

加茂の大クス

東みよし町の南部には、国の特別天然記念物に指定されている「加茂の大クス」があります。この巨大なクスノキは推定樹齢1,000年以上とも言われ、地元では古くから信仰の対象となっています。訪れる人々はその壮大な姿に圧倒されると同時に、静かな環境で心が癒される場所です。

地域の産業

東みよし町では、かつては農業や林業が主要産業でしたが、近年では商業やサービス業が増加しています。大型量販店の進出により、町内の商業施設は賑わいを見せ、特に夜間には近隣の市町村からも多くの来客が訪れています。徳島県西部において、最も商業的に活気のある地域となっています。

交通アクセス

鉄道

東みよし町には、四国旅客鉄道(JR四国)の徳島線が通っています。阿波加茂駅、三加茂駅、江口駅の3駅があり、いずれも旧三加茂町内に位置しています。主要な駅である阿波加茂駅は、町の中心地へのアクセスに便利です。

バス

町内には四国交通や町営バスが運行しており、周辺の市町村とのアクセスも良好です。特に吉野川サービスエリア(SA)には高速バスの停留所があり、大阪や神戸、京都など関西方面への長距離バスも利用できます。

道路

徳島自動車道が東みよし町を通過しており、吉野川SAにはETC専用インターチェンジが設置されています。国道192号線沿いには商業施設が多く立ち並んでおり、観光やショッピングにも便利なエリアです。

まとめ

東みよし町は、自然豊かな環境と歴史的な背景を持つ町であり、観光スポットとしても多くの魅力があります。吉野川の雄大な景色や、国の特別天然記念物である加茂の大クスなど、訪れる人々を魅了する名所が点在しています。また、地域の商業も発展しており、県西部の商業の中心地としても活気づいています。

この町を訪れることで、四国の豊かな自然と文化に触れ、心温まる体験ができるでしょう。

Information

名称
東みよし町
(ひがしみよしちょう)

大歩危・小歩危・祖谷渓

徳島県