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黒沢湿原

(くろぞう しつげん)

黒沢湿原は、徳島県三好市池田町漆川に位置する自然豊かな湿原です。この湿原は、日本の重要湿地500に選ばれており、四国のみずべ八十八カ所とくしま88景にし阿波お勧めビューポイント100選にも指定されています。ここでは豊かな自然と希少な湿原植物が楽しめるため、自然愛好家や観光客に人気のスポットです。

黒沢湿原の概要

黒沢湿原は、三好市池田町漆川にあり、標高550mの山頂部に広がる湿原です。周囲は標高600m前後の山々に囲まれており、自然の景観が美しい盆地です。湿原は全体の約70%を占め、広大な自然が広がっています。

黒沢盆地は南北に細長く、長さ約2km、幅は100mから300mほどの広がりを持ち、面積は約40ha(ヘクタール)に及びます。盆地を流れる小川は、南端でたびの尻滝となり、松尾川へと合流します。

黒沢湿原の植物群落

黒沢湿原は、多様な湿原植物が生息する場所としても知られており、1965年(昭和40年)3月5日に徳島県の天然記念物に指定されました。この場所では、希少な湿原植物を見ることができます。特に、サギソウオオミズゴケヒツジグサといった植物が見られ、その美しさは多くの観光客を魅了しています。

代表的な湿原植物

これらの植物は、湿原特有の環境に適応した美しい花々を咲かせ、訪れる人々を魅了します。特に夏から秋にかけては、湿原全体が緑と花々のコントラストで彩られます。

たびの尻滝

黒沢湿原の南端に位置する「たびの尻滝」は、湿原を流れる小川が松尾川へと注ぐところにあり、四国のみずべ八十八カ所にも選ばれた名所です。滝は落差約5メートルで、周囲の美しい景観とともにその角張った造瀑岩が特徴的な姿を見せます。

たびの尻滝へのアクセス

黒沢湿原の遊歩道から滝の近くまで降りることができ、湿原の一番奥にある駐車場からわずか5分ほどの距離にあります。湿原と滝を一緒に楽しむことができるため、自然散策には最適なスポットです。

アクセス情報

黒沢湿原へのアクセス方法は、公共交通機関と車の両方で可能です。

公共交通機関を利用する場合

最寄り駅はJR土讃線阿波池田駅です。ここから四国交通バスに乗車し、「漆川八幡バス停」で下車します。その後、徒歩で約50分ほどの距離に黒沢湿原があります。やや距離があるため、ハイキング感覚で訪れると良いでしょう。

車を利用する場合

車でのアクセスは、徳島自動車道の井川池田インターチェンジを利用します。インターチェンジから黒沢湿原までは、車で約45分ほどの道のりです。車で訪れる場合は、時間や距離を計画に含めておくと安心です。

周辺の観光スポット

黒沢湿原はその自然美だけでなく、周囲の観光スポットとも併せて訪れることができます。近隣には、腕山(かいなやま)舟山(ふなやま)といった名山があり、四季折々の自然を感じながら登山や散策を楽しめます。

剣山地

黒沢湿原を訪れた際には、周囲の剣山地にも足を伸ばすことができます。標高の高い山々が連なるこのエリアは、四国でも屈指の登山スポットとして知られています。

腕山と舟山

黒沢湿原を囲むように位置する腕山(うでやま)と舟山(ふなやま)も、自然愛好家にとって魅力的な山々です。これらの山々は、登山やハイキングの目的地としても人気があり、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。

自然と触れ合う絶好のスポット

黒沢湿原は、四季折々の風景や植物を楽しむことができ、訪れる季節によって異なる表情を見せます。特に湿原植物が見頃を迎える時期は、観光客にとって見逃せない時期です。湿原の中を歩くと、澄んだ空気と静寂な自然が心を癒してくれます。

四季折々の楽しみ

まとめ

黒沢湿原は、徳島県三好市の自然豊かな観光地として多くの人々に愛されています。四季折々の自然美や希少な湿原植物が魅力であり、訪れるたびに新しい発見があります。公共交通機関でも車でもアクセスが可能なので、自然を満喫したい方には最適なスポットです。ぜひ、黒沢湿原を訪れて自然の中でのリラックスした時間を過ごしてみてください。

Information

名称
黒沢湿原
(くろぞう しつげん)

大歩危・小歩危・祖谷渓

徳島県