サクラと夜景の名所
眉山公園は特に春には満開のサクラが公園内を彩り、多くの花見客が訪れます。また、眉山から望む夜景は息をのむ美しさで、徳島市街地の灯りが一望でき、地元の人々や観光客に愛されています。
眉山の西側に位置する「西部公園」は、特に桜の名所として有名で、日本さくら名所100選にも選ばれており、シーズン中にはライトアップされた桜を楽しむことができます。
眉山公園の主な観光スポット
眉山公園内には歴史や文化を感じさせる多くの施設が点在しています。これらの施設は、観光客が訪れる際に歴史的な背景を知ることで、さらに深い体験を得ることができるでしょう。
パゴダ平和記念塔
第二次世界大戦時の戦死者を慰霊するために建てられたパゴダ平和記念塔は、眉山のシンボルの一つです。荘厳な塔は、平和の大切さを伝える場所として訪れる人々に深い感銘を与えています。
モラエス館
ポルトガルの著名な文学者、ヴェンセスラウ・デ・モラエスに関する記念館「モラエス館」も眉山公園の重要なスポットです。モラエスは日本文化に深く影響を受け、その人生の多くを徳島で過ごしました。この記念館では、彼の作品や生涯について学ぶことができます。
眉山ロープウェイと展望台
眉山公園のもう一つの見逃せない施設は、眉山ロープウェイです。徳島市街地から眉山山頂まで約7分で移動でき、途中の景色も楽しめます。山頂にある展望台からは、徳島市内の絶景が広がり、天気が良い日には、遠く諭鶴羽山や和泉山脈まで見渡せます。
眉華鏡
眉山山頂に設置されているLEDを使った万華鏡のモニュメント「眉華鏡」は、非常にユニークなスポットです。このモニュメントは、光の八十八ヶ所巡りの一部として設置され、高さ6m、最上部は縦3.6m、横3mのサイズを誇り、国内最大級のLED万華鏡とされています。
眉華鏡の下には直径1mの穴があり、その中から約4,100個のLEDがきらめく万華鏡の光を鑑賞することができます。特に夜間は幻想的な光の演出で、訪れる人々を魅了します。
かつて存在した施設
眉山公園には、現在では姿を消してしまった歴史的な施設も存在しました。かつては「徳島縣護國神社」や「モラエス館」がありましたが、現在では公園内でその姿を見ることはできません。しかし、これらの施設の歴史的背景は、眉山公園の過去の姿を物語っています。
剣山神社(Tsurugisan Shrine)
眉山公園内には、剣山神社という徳島市の歴史と深く関わる神社もあります。この神社は剣山を信仰の対象とし、1915年(大正4年)に「別格 剱山本宮」として創建されました。神社は、剣山への遥拝所としての役割を担い、多くの参拝者が訪れています。
剣山神社の歴史
剣山神社は1915年に設立され、その後、1958年(昭和33年)には剣山本宮や奥宮の分霊を招請し、現在の姿となりました。この神社は、眉山公園内でも重要な宗教的施設として知られ、祭神として素戔嗚尊、安徳天皇、大山祇神を祀っています。
剣山神社の祭神
剣山神社の祭神として祀られているのは、以下の三柱です。
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと):古代日本の神話に登場する重要な神。
- 安徳天皇(あんとくてんのう):平安時代末期の天皇で、壇ノ浦の戦いで命を落とした悲劇の天皇。
- 大山祇神(おおやまつみのかみ):山の神として信仰される重要な神。
眉山公園へのアクセス
鉄道を利用する場合
眉山公園へのアクセスは、徳島市内から非常に便利です。JR高徳線「徳島駅」から徒歩約10分の場所にある阿波おどり会館の5階に眉山ロープウェイの乗り場があります。ここからロープウェイに乗り約7分で眉山山頂駅に到着し、すぐに公園を楽しむことができます。
自動車を利用する場合
自動車を利用する場合は、神戸淡路鳴門自動車道「鳴門インターチェンジ」から国道11号を経由し、約25分で眉山公園に到着します。公園周辺には駐車場も完備されており、アクセスが容易です。
まとめ
眉山公園は、美しい自然、歴史的な施設、そして現代的なLEDモニュメントなどが一体となった、徳島市を象徴する観光スポットです。季節ごとの風景やイベントが訪れる人々を魅了し、徳島市の文化や歴史を感じることができるこの公園は、地元の人々だけでなく観光客にも人気の場所です。ぜひ、眉山公園の豊かな自然と歴史に触れ、徳島市の魅力を体感してください。