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徳島県立 近代美術館

(とくしま けんりつ きんだい びじゅつかん)

徳島県立近代美術館は、徳島市の「文化の森総合公園」内に位置する美術館です。この美術館は1990年に開館し、「20世紀の人間像」「徳島ゆかりの美術」「現代版画」をテーマにした作品を収蔵しています。美術館の施設識別カラーは「紫色」で、周囲の自然と調和した美しいロケーションが特徴です。

美術館の位置と環境

徳島県立近代美術館は、徳島市の南側にある文化の森総合公園の敷地内にあり、丘陵地帯に広がる自然豊かな公園に囲まれています。この公園には、美術館だけでなく、徳島県立図書館や徳島県立博物館などの文化施設も集まっており、芸術や学問の中心地となっています。公園内には遊歩道も整備されており、散策を楽しむことができます。

所蔵作品と展示内容

20世紀の人間像をテーマにした作品

徳島県立近代美術館の収蔵品の中核をなすのは、20世紀の人間像をテーマにした作品群です。パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、マルク・シャガールといった世界的な巨匠たちの絵画や彫刻が展示されています。これらの作品は、人間の内面や社会的な側面を反映しており、20世紀の美術を理解する上で重要な役割を果たしています。

徳島ゆかりの作家たちの作品

また、美術館では徳島にゆかりのある作家の作品も収蔵しています。例えば、伊原宇三郎や廣島晃甫といった近代の日本画家や水彩画の先駆者である三宅克己の作品が展示されており、徳島出身の芸術家たちの業績を讃えています。これらの作品は、徳島の風景や文化、歴史を描いたものが多く、地域に根ざした美術を感じることができます。

現代版画のコレクション

さらに、現代版画も美術館の重要なコレクションの一部です。現代美術の潮流を反映した作品が多く収蔵されており、新しい技法や表現方法に挑戦した作品が展示されています。これらの作品を通じて、現代版画の豊かさと可能性を知ることができます。

展示替えと特別展

美術館では、収蔵作品展を定期的に展示替えし、訪れるたびに新しい作品を楽しむことができます。また、所蔵作品展の他にも、年間を通じてさまざまな特別展を開催しています。特別展では国内外の多彩な美術作品やテーマに基づいた展示が行われており、常設展示とは異なる視点で美術を楽しむことができます。

主な収蔵作品

美術館に収蔵されている主な作品には、以下のようなものがあります:

ユニバーサルミュージアムへの取り組み

徳島県立近代美術館は、すべての人々に芸術を楽しんでもらえるよう、ユニバーサルミュージアムの取り組みを進めています。これは、障がいのある人々や海外からの訪問者、そして子供から大人まで、誰もが楽しめる美術館を目指すプロジェクトです。展示解説にはさまざまな工夫が凝らされており、視覚的・触覚的に楽しめる体験も提供しています。

施設案内

美術館の館内には、様々な展示スペースや施設があります。訪れる際には、以下の施設もチェックしてみましょう。

1階 - ギャラリー

徳島県立21世紀館があり、ギャラリーとしての展示も行われています。ここでは、地域の文化や未来を見据えた展示が楽しめます。

2階 - 展示室

2階には、主に所蔵作品展や特別展を行う展示室があります。展示室は3つに分かれており、それぞれ異なるテーマや企画に基づいた展示が行われます。

屋外展示場

美術館の敷地内には、自然に囲まれた屋外展示場もあります。ここでは、大規模な彫刻作品などが展示されており、自然との調和を感じながら芸術を楽しむことができます。

3階 - 講座室・アトリエ

美術館の3階には、講座室やアトリエがあり、芸術に関するワークショップや講義が開催されています。これらの活動を通じて、美術館は教育普及にも力を入れています。

創造の森

美術館の周囲には、「創造の森」と呼ばれる緑豊かなエリアが広がっており、自然の中でリラックスしながら美術に触れることができます。散策路も整備されており、アートと自然の融合を楽しむことができる魅力的な場所です。

アクセス情報

徳島県立近代美術館へのアクセス方法は以下の通りです:

まとめ

徳島県立近代美術館は、自然豊かな文化の森総合公園内に位置し、20世紀の美術作品や徳島ゆかりの作品を収蔵する美術館です。定期的に展示替えが行われる所蔵作品展や多彩な特別展を楽しむことができ、さらにユニバーサルミュージアムへの取り組みも進められているため、幅広い来館者が楽しめる美術館となっています。ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
徳島県立 近代美術館
(とくしま けんりつ きんだい びじゅつかん)

鳴門・徳島市周辺

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