植物園の構成
「とくしま植物園」は、徳島市総合動植物公園(面積58.9ha)の中で、動物園区と遊園地部分を除いたエリアに位置しています。ここは、都市緑化植物園、入口エントランスゾーン、自然体験エリアの3つの主要なゾーンで構成されています。園内にはシンボル花壇やハーブ園、コニファー園、体験花壇など、さまざまな施設があり、訪れる人々は花や木々を楽しみながら散策できます。また、緑の相談所では、植物に関する専門書が充実しており、植物についての相談も受け付けています。さらに、園芸教室やガーデニング教室なども年間を通じて開催され、多くの人が参加しています。
都市緑化植物園
都市緑化植物園は、都市部の緑化意識の向上や植栽知識の普及を目的に設けられたエリアです。ここでは、徳島の気候風土に適した植物を中心に展示されており、四季折々の草花や樹木が楽しめます。また、都市部での緑化推進を目指して、緑に親しみながら自然の大切さを学ぶことができます。
主要エリアの紹介
入口エントランスゾーン
入口エントランスゾーンは、訪問者を迎える最初のエリアで、コンドルの台地やドングリ広場、芝生広場などがあります。子供連れの家族にも人気の場所で、広々とした空間が広がり、リラックスして過ごせる場所です。また、第1駐車場と第2駐車場が隣接しており、アクセスも便利です。
林間体験ゾーン
林間体験ゾーンは、市民の森エリアと呼ばれ、アジサイの小道や冒険広場、見晴らしあずまやなどがあり、自然の中で散策や休憩を楽しむことができます。また、段々畑や山頂まで続く散策路もあり、登山気分を味わいながら自然を満喫できます。
里山の森エリア
里山の森エリアは、観察小道や竹取小道など、里山の風景を再現したエリアで、自然とふれあいながら散策が楽しめます。特に、東の尾根散策路や林の散策路は、木々に囲まれた静かな空間で、心身ともにリフレッシュできる場所です。
水辺エリア
水辺エリアは、溜池や水辺の小道が整備されており、豊かな水辺の自然を感じながら散策できます。特に、春や夏には、さまざまな水生植物が見られ、訪れる人々を楽しませてくれます。水辺の休憩所では、ゆっくりとした時間を過ごしながら、自然の音や風景を楽しむことができます。
とくしま植物園の樹木
とくしま植物園には、徳島の気候風土に適したさまざまな種類の樹木が植えられています。以下は、園内で観察できる代表的な樹木のリストです:
- アメリカデイゴ
- エゴノキ
- オオデマリ
- オオムラサキツツジ
- クルメツツジ
- コデマリ
- コブシ
- ハマボウ
- センダン
- ドウダンツツジ
- トサミズキ
- ニセアカシア
- ハクウンボク
- ハクモクレン
- ハナミズキ
- ハマナス
- ヒメウツギ
- ヒュウガミズキ
- フサアカシア
- ボケ
- ヤマブキ
- ユキヤナギ
- ユリノキ
- ライラック
- レンギョウ
- アジサイ類
- アベリア
- エンジュ
- キンシバイ
- クチナシ
- サツキツツジ
- サルスベリ
- シモツケ
- タイサンボク
- ナツツバキ
- ネムノキ
- ビョウヤナギ
- ムクゲ
- ヤマボウシ
- キンモクセイ
- ツバキ類
- フユザクラ
- マンサク
アクセス
とくしま植物園は、入場料が無料であり、年中無休で開放されています。徳島バスの渋野線を利用して「とくしま動物園」バス停で下車することで、簡単にアクセスすることができます。ただし、2007年9月時点での情報では、徳島市内からの道路状況が悪く、アクセスに少し不便さがある点も指摘されています。
まとめ
とくしま植物園は、徳島市の総合動植物公園内に位置し、都市緑化を推進するための重要な施設です。季節ごとの植物を楽しみながら、自然の中でリラックスできる空間が広がっています。家族連れや個人の散策、さらには園芸教室の参加など、さまざまな楽しみ方ができる魅力的なスポットです。徳島市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。