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徳島県立博物館

(とくしま けんりつ はくぶつかん)

自然と歴史を学ぶ知のミュージアム

徳島県立博物館は、徳島県徳島市八万町向寺山にある文化の森総合公園内の博物館です。自然史と人文系の資料を幅広く収集・展示し、徳島の自然環境や歴史、文化を総合的に学べる施設として親しまれています。考古・歴史・民俗・美術工芸の人文系4分野と、動物・植物・地学の自然系3分野を備えた、四国で唯一の総合博物館です。

常設展示のテーマは「徳島の自然と歴史」。日本列島や四国の成り立ちから、徳島の古代・中世・近世の歩み、地域に根づく伝統芸能、現代の自然環境まで、多彩な資料を通じて紹介しています。恐竜化石や銅鐸、阿波藍、阿波人形浄瑠璃など、徳島ならではの展示に出会えるのが魅力です。

徳島の魅力を総合的に学べる博物館

徳島県立博物館では、地球の歴史や生き物の進化といった大きな視点から、地域の暮らしや文化に至るまで、さまざまなテーマを関連づけて学べます。化石や地質資料からは大地が形づくられた過程を知ることができ、歴史資料や民俗資料からは、時代ごとの人々の生活や産業、信仰、芸能の変化をたどることができます。

展示は専門的な知識を深めたい人だけでなく、子どもから大人まで楽しめる内容です。徳島を旅行する前に地域の背景を知りたい人や、観光地を訪れたあとにその土地への理解を深めたい人にもおすすめです。

企画展や体験イベントも充実

館内では、常設展示に加えて年に3回程度の企画展が開催されています。特定の時代や文化、自然に焦点を当てた展示を通じて、常設展示とは異なる角度から徳島の魅力を発見できます。

また、歴史体験や自然観察、室内実習など、さまざまなイベントや学習プログラムも行われています。展示を見るだけでなく、実際に観察したり体験したりしながら学べる点も、この博物館の特徴です。企画展やイベントの内容は時期によって変わるため、参加を希望する場合は事前に開催情報を確認するとよいでしょう。

1階・企画展示室

1階には企画展示室があり、期間限定の特別展示や関連イベントなどが開催されます。徳島の歴史や文化、自然に関するさまざまなテーマが取り上げられ、訪れる時期によって異なる展示に出会えます。常設展示とあわせて見学することで、地域への理解をさらに深められます。

2階・常設展示室「徳島まるづかみ」

2階の常設展示室では、「徳島まるづかみ-『いのち』と『とき』のモノ語り-」をテーマに、徳島の自然と歴史を幅広く紹介しています。展示は、地域の歴史をたどる「徳島セクション」、多様な収蔵資料を紹介する「コレクションセクション」、地球規模の自然や環境に関する資料を扱う「地球セクション」などで構成されています。

徳島セクションでは、恐竜化石をはじめ、地質時代の化石、先史・古代の銅鐸、中世の武将・三好長慶に関する資料、近世の阿波藍、近現代の徳島大空襲など、時代ごとの特色ある資料が並びます。さらに、阿波人形浄瑠璃などの祭りや芸能、吉野川をはじめとする自然と人々の暮らしも紹介され、徳島の歩みを多角的に知ることができます。

コレクションセクションでは、収蔵資料の展示替えが定期的に行われます。地球セクションでは、徳島だけでなく地球規模の自然や地質に関する資料も取り上げられています。また、コミュニケーションゾーンは、来館者同士や職員との交流を促す空間として設けられています。

徳島恐竜コレクション

徳島県の勝浦川盆地周辺には、約1億3,000万年前から約1億年前にあたる白亜紀前期の地層が分布しています。この地域からは、さまざまな動植物の化石が発見されており、四国で初めてとなる恐竜化石も見つかりました。

博物館では、こうした貴重な化石を通じて、太古の徳島に生息していた生き物や当時の環境について学べます。現在の風景からは想像しにくい大昔の自然を身近に感じられる展示で、恐竜や地球の歴史に興味がある人にとって見逃せないコーナーです。

地質時代の徳島と大地の成り立ち

地質時代に関する展示では、ナウマンゾウの骨格標本や、宍喰にある国指定天然記念物「化石漣痕」のレプリカなどが紹介されています。化石や岩石、地層に関する資料を通して、長い時間をかけて変化してきた徳島の大地の姿を知ることができます。

四国には、異なる時代に形成された岩石や地層が帯状に分布しています。こうした地質の特徴を学ぶことで、山や川、海岸など、現在の自然景観がどのような過程で形づくられてきたのかを理解する手がかりが得られます。

先史・古代の徳島とVR体験

先史・古代の展示では、約2万年前から11世紀までの徳島の歴史を紹介しています。銅鐸や埴輪などの資料から、当時の人々の暮らしや祭祀、社会の変化をたどることができます。

また、VRドアを使って古墳の横穴式石室を体験できるコーナーも設けられています。実物の資料を鑑賞するだけでなく、仮想現実の技術を通じて歴史的な空間を体験できるため、古代の文化をより立体的に感じられます。

中世から近現代までの徳島

中世の展示では、板碑や三好長慶に関する資料などを通じて、当時の政治や社会の様子を紹介しています。徳島がどのような勢力や文化の影響を受けながら発展してきたのかを知ることができます。

近世から近現代にかけての展示では、安土桃山時代から江戸時代の産業や文化、明治から昭和にかけての地域社会の変化を取り上げています。特に、徳島の代表的な産業である藍染めや特産物に関する資料は、地域の経済と暮らしを理解するうえで重要です。徳島大空襲に関する展示もあり、戦争が地域にもたらした影響について考える機会となります。

祭りと芸能、自然と暮らし

徳島の文化を知るうえで欠かせないのが、祭りや伝統芸能の展示です。阿波人形浄瑠璃など、地域に根づいた芸能を通じて、人々が受け継いできた表現や信仰、地域のつながりを知ることができます。

自然と暮らしの展示では、吉野川をはじめとする徳島の自然環境と、人々の生活との関わりが紹介されています。川や山、海などの自然が農業や産業、文化にどのような影響を与えてきたのかを学べるため、県内各地を巡る旅行の前後に見学するのもよいでしょう。

コミュニケーションゾーンと遊山シアター

館内のコミュニケーションゾーンには、学芸員の紹介展示やデジタルアーカイブ、巨大スクリーンを備えた「遊山シアター」などがあります。高精細映像を通じて徳島の自然や文化に触れられるほか、展示を見た感想や疑問をきっかけに、博物館の活動への理解を深めることもできます。

資料の実物展示とは異なる映像やデジタル技術を活用した空間で、子どもから大人まで楽しみながら学べるのが魅力です。

3階・講座室と実習室

3階には講座室や実習室、事務室などが設けられています。講座やワークショップなどの学習活動に利用され、展示を見学するだけでは得られない、より深い学びの機会を提供しています。開催されるプログラムは内容や時期によって異なるため、参加を希望する場合は事前に確認しておきましょう。

屋外の「伝承の森」

屋外には「伝承の森」と呼ばれるエリアがあり、自然に親しみながら学べる空間となっています。地域の伝説や文化をテーマにした展示もあり、館内の展示とは異なる環境で徳島の自然や伝承に触れられます。屋内の見学とあわせて訪れれば、博物館での学びを屋外へと広げることができます。

1959年に始まる博物館の歴史

徳島県立博物館の前身は、1959年(昭和34年)に開館した徳島県博物館です。当初は、現在の阿波おどり会館がある場所に設置されていました。その後、文化施設の集まる文化の森総合公園へ移転し、1990年(平成2年)11月3日に現在の徳島県立博物館として新たに開館しました。

2021年8月9日には、開館30周年を記念した全面リニューアルが完了し、展示内容や設備の充実が図られました。長年にわたって収集・保存されてきた資料を、より多くの人が理解しやすい形で紹介する博物館として、現在も地域の自然と文化を伝え続けています。

文化の森総合公園で知的な時間を過ごす

徳島県立博物館は、化石や地質から自然の成り立ちを学び、歴史資料や民俗資料から地域の暮らしと文化をたどれる総合博物館です。恐竜化石、銅鐸、阿波藍、阿波人形浄瑠璃など、多彩な展示を通じて、徳島という土地の魅力をさまざまな角度から発見できます。

企画展や体験イベント、映像展示も充実しているため、子ども連れの家族はもちろん、歴史や自然に関心のある旅行者にもおすすめです。徳島の観光地を巡る合間に立ち寄り、この地域が育んできた自然と歴史への理解を深めてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
徳島県立博物館
(とくしま けんりつ はくぶつかん)

鳴門・徳島市周辺

徳島県