川島城は、徳島県吉野川市川島町川島にかつて存在した日本の城で、阿波九城の一つとして知られています。この城跡は現在、川島公園として整備され、吉野川市の指定史跡となっています。かつての城の面影を残しながら、現代では観光施設として多くの人々が訪れる場所となっています。
川島城は、1572年に篠原長房が滅ぼされた後、その功績により川島兵衛之進(川島惟忠)がこの地を与えられ、上桜城に代わって築城しました。その後、1585年には蜂須賀家政の家臣である林能勝が城主となり、城の防衛や地域の支配を担いました。
1638年、江戸幕府による一国一城令により川島城は廃城となりました。しかし、その後も徳島藩の奉行所として利用され、明治時代まで存続しました。廃城後もこの地は地域の行政や文化において重要な役割を果たしてきました。
現在、川島城跡は川島公園として整備され、地域住民や観光客に親しまれています。1981年には二の丸跡に観光用の模擬天守閣である「レストハウス川島城」が建設され、その内部はレストランや観光施設として利用されています。城跡の曲輪跡も比較的よく保存されており、城郭の歴史を感じることができます。
川島城跡は、JR徳島線の阿波川島駅から徒歩約10分の場所にあり、国道192号沿いに位置しています。また、徳島自動車道の土成インターチェンジから車で約15分の距離にあり、アクセスが便利です。
川島公園は、1981年に整備された川島城を中心に、テニスコートや遊歩道、展望台、遊具広場、万葉植物園など、様々な施設が整備されています。公園全体が城山一帯に広がり、四季折々の自然を楽しむことができるスポットとして、多くの人々が訪れています。
特に、春には桜が見事に咲き誇り、4月の桜の時期には多くの花見客が訪れます。また、5月にはキリシマツツジが見ごろを迎え、公園内を色鮮やかに彩ります。四季折々の花々が楽しめるこの公園は、自然愛好者にとっても魅力的な場所です。
公園の西の端に位置する「岩の鼻展望台」は、四国八十八景の6番に選定されており、吉野川や善入寺島を一望できる絶景スポットです。展望台からの眺めは、四国の豊かな自然の美しさを感じることができ、訪れる人々に感動を与えます。
川島神社は、吉野川の改修に伴い、1916年に現在の場所に移転されました。川島公園内に位置し、静かな雰囲気の中で参拝することができます。地元の人々にとっても、歴史と文化が息づく大切な場所です。
公園内には、四国八十八ケ所巡りを模した「ミニ四国八十八ケ所」があります。これにより、四国八十八ケ所を巡る時間がない方でも、その一部を体験することができます。真福寺もこの地にあり、地域の信仰の中心として存在しています。
川島城跡および川島公園へのアクセスは、JR徳島線の「阿波川島駅」から徒歩で約10分と非常に便利です。また、車で訪れる場合は、徳島自動車道の「土成インターチェンジ」から約15分の距離にあります。地元の観光を楽しむためにも、気軽に訪れることができるスポットです。
川島城とその周辺に広がる川島公園は、歴史と自然が融合した魅力的な観光地です。城跡に立ち、かつての歴史を感じながら、四季折々の自然を楽しむことができるこの場所は、訪れる人々に深い感動を与えます。徳島県を訪れる際には、ぜひこの歴史ある川島城と川島公園を訪れてみてください。