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鳴門市

(なるとし)

鳴門市は、四国の東端、徳島県の北東端に位置し、鳴門海峡の西側に広がる市です。四国への玄関口として、神戸方面と繋がる「神戸淡路鳴門自動車道」の四国側の起点にもなっており、観光地としても知られています。鳴門海峡に生じる「鳴門の渦潮」をはじめとする自然の美しさや、歴史的な背景、文化的なスポットが数多く存在します。

観光スポット

鳴門市には、歴史的な神社や寺院、また戦国時代の城跡など、さまざまな観光名所があります。四国八十八ヶ所巡礼の出発地であることでも有名で、多くの巡礼者が訪れます。

桑島八幡神社

この神社は、地域の守護神として地元の人々に大切にされている神社です。古くからの信仰の場であり、静かな佇まいが魅力です。

恵比須神社

恵比須神社は、商売繁盛や漁業の守護神として信仰されている神社です。海に近いこの地域ならではの文化が感じられます。

霊山寺 - 四国八十八ヶ所霊場第1番札所

霊山寺は、四国八十八ヶ所巡礼のスタート地点として知られ、多くの巡礼者がここを訪れます。その静けさと荘厳な雰囲気は、巡礼者だけでなく観光客にも人気です。

極楽寺 - 四国八十八ヶ所霊場第2番札所

極楽寺は、霊山寺に続く四国八十八ヶ所巡礼の第2番札所です。美しい庭園と共に、心を落ち着かせる場所として親しまれています。

東林院 - 新四国曼荼羅霊場第1番札所

新四国曼荼羅霊場の最初の札所である東林院は、鳴門市の新しい霊場巡りの出発点です。ここから始まる巡礼の旅もまた、多くの人に感動を与えます。

長谷寺 - 新四国曼荼羅霊場第2番札所

長谷寺は、静かで神秘的な雰囲気を持つ寺院です。自然に囲まれた環境は、心の安らぎを求める人々にぴったりの場所です。

潮明寺 - 新四国曼荼羅霊場第4番札所

潮明寺は、新四国曼荼羅霊場の中でも特に景観が美しい場所として知られています。巡礼者はもちろん、風光明媚な場所を求める観光客にも人気です。

長寿寺 - 新四国曼荼羅霊場第5番札所

長寿寺は、名前の通り長寿を願う人々にとって特別な場所です。その静けさと荘厳さは、訪れる人々の心を癒します。

天理教撫養大教会

天理教の大教会である撫養大教会は、地域における宗教活動の中心的な場所として知られています。信仰の場としてだけでなく、地域の文化的なシンボルでもあります。

撫養城

撫養城は、鳴門市の歴史的な名所の一つで、戦国時代に築かれた城跡です。今ではその一部が保存されており、歴史に興味のある観光客に人気です。

土佐泊城

土佐泊城は、戦国時代の城郭跡で、地元の歴史を感じることができるスポットです。古戦場の雰囲気が残っており、散策に最適です。

木津城

木津城は、鳴門市の戦国時代の歴史を物語るもう一つの重要な城跡です。かつての城の壮大さを思わせる遺構が残っています。

祭事

鳴門市では、毎年多くの祭りやイベントが開催され、地元の伝統や文化を楽しむことができます。特に夏には、盛大な祭りが繰り広げられ、観光客にも人気です。

鳴門市納涼花火大会(8月7日)

この花火大会は、徳島県下で最大級の規模を誇り、毎年多くの観光客が訪れます。夏の夜空を彩る花火は、訪れる人々を魅了します。

鳴門市阿波おどり大会(8月9日 - 11日)

鳴門市で開催される阿波おどり大会は、徳島市のものに先立って行われることが特徴です。地元ならではの踊りや音楽が楽しめ、多くの観光客が訪れます。

鳴門渦まつり(8月上旬)

鳴門渦まつりは、鳴門海峡の渦潮をテーマにしたお祭りで、地元の文化や自然を祝うイベントです。地元のグルメや伝統的な催し物が楽しめる、家族連れにも人気の祭りです。

大谷焼窯まつり(11月第2土曜・日曜日)

大谷焼は、鳴門市の伝統工芸品で、その技術と美しさを祝うために毎年開かれる窯まつりは、陶芸愛好家や観光客にとって必見のイベントです。窯元を巡り、実際に作業を見ることができる貴重な機会です。

鳴門市の特産品

鳴門市は、豊かな自然環境に恵まれ、農産物や海産物、伝統工芸品など、多彩な特産品が生み出されています。

農産物

鳴門市の農産物は、その品質と風味で知られています。

海産物

鳴門海峡に面した鳴門市は、新鮮な海産物の宝庫です。

伝統工芸

鳴門市の伝統工芸品として、大谷焼が有名です。

鳴門市の食文化

鳴門市には、地元の食材を活かした豊かな食文化が根付いています。地元の人々に愛されるグルメを紹介します。

鳴門うどん

鳴門うどんは、コシがありながらも柔らかく、だしの風味がしっかりと効いた一品です。地元で親しまれる味をぜひお試しください。

鯛めし

新鮮な鳴門鯛を使用した鯛めしは、鳴門市を訪れたら外せない名物料理です。鯛の風味がご飯に染み込み、絶品の味わいです。

中華そば

鳴門市の中華そばは、あっさりとしたスープと細めの麺が特徴で、地元の人々に愛されています。

地酒「鳴門鯛」

地元の酒蔵が手掛ける地酒「鳴門鯛」は、米の甘みとまろやかな口当たりが特徴です。食事と共に楽しむことで、鳴門市の食文化をより深く味わえます。

歴史と概要

鳴門市は1947年(昭和22年)に市制を施行し、鳴門海峡にちなんでその名が付けられました。最初は「鳴南市」という名称でしたが、住民からの不評により、わずか2ヶ月後に「鳴門市」に改称されました。市内には、第一次世界大戦中に設置されたドイツ人捕虜の収容所「板東俘虜収容所」があり、日本で初めてベートーヴェンの交響曲第9番が演奏された地としても有名です。

鳴門市の観光名所

鳴門市は、渦潮で有名な「鳴門海峡」をはじめ、多くの観光スポットが点在するエリアです。市内には「鳴門公園」や「ドイツ館」などがあり、国内外からの観光客が訪れます。また、市内の大塚国際美術館は、陶板名画の展示で知られ、観光客に人気のスポットです。その他にも、地元発祥の大塚グループ関連の工場や企業が多く立地しており、産業都市としての側面も持ち合わせています。

霊場と遍路文化

鳴門市には四国八十八箇所霊場の第1番札所「霊山寺」と第2番札所「極楽寺」があり、年間を通して多くの遍路が訪れます。霊場巡りの出発地点として、霊的な安らぎを求める人々にとって大切な場所となっています。また、地元の特産品として有名な「鳴門金時」(さつまいも)や「鳴門わかめ」は、観光客へのお土産としても人気です。

鳴門市の地理

鳴門市は、四国の本島と大毛島、高島、島田島から構成されています。市の北西には阿讃山脈が広がり、全体的に山地の多い地域となっています。鳴門海峡を挟んで淡路島の南あわじ市と向かい合い、南側には旧吉野川が流れています。このため、鳴門市は川と海、山に囲まれた豊かな自然環境が特徴です。

気候

鳴門市は瀬戸内海式気候に属し、温暖な気候が特徴です。しかし、南風の影響を受けにくいため、徳島県内でも特に降水量が少ない地域です。また、1923年(大正12年)8月6日には、撫養地区で42.5度という当時の国内最高気温が記録されています。この記録は公式ではないものの、気象年鑑にも掲載されました。

主要な自然資源

山と川

鳴門市周辺には多くの山や川があります。主な山として「大麻山」「天円山」「袴腰山」「金光山」などがあり、川としては「旧吉野川」「撫養川」「新池川」などが市内を流れています。これらの自然環境は、ハイキングや観光としても魅力的な要素です。

海と島

市内の沿岸部には瀬戸内海(播磨灘)や鳴門海峡、小鳴門海峡、ウチノ海などの美しい海が広がっています。また、大毛島、島田島、高島などの島々も鳴門市に属しており、これらの海や島々は豊かな漁業資源と観光資源を提供しています。

鳴門市の歴史

市名の由来

鳴門市の市名は、鳴門海峡に由来しています。この海峡は、瀬戸内海と太平洋を結ぶ重要な通路であり、そこで発生する渦潮が「鳴門」の名の由来とされています。古くからこの地域は、自然の力強さと美しさが詠まれており、1862年(文久2年)に刊行された『雲錦随筆』には、鳴門の渦潮についての挿絵が収められています。

鳴門市の沿革

1947年(昭和22年)に市制が施行され、鳴門市が誕生しました。当初は「鳴南市」として設立されましたが、2ヶ月後には現在の「鳴門市」に改名されました。市章はその年の11月7日に制定され、市民歌は翌年の1948年7月3日に制定されています。

戦後の発展と産業

鳴門市は戦後、観光地としての発展と共に、地元企業による産業発展も遂げました。特に大塚グループがこの地域に根付いており、工場や企業施設が多数存在しています。また、1985年に開通した神戸淡路鳴門自動車道は、鳴門市と淡路島を直接結び、地域経済の活性化に貢献しています。

主要な施設とイベント

市内には「鳴門市文化会館」や「鳴門地域地場産業振興センター」などの公共施設が整備されており、文化や産業の発展を支えています。また、1980年代から2000年代にかけては、大鳴門橋や鳴門ウチノ海総合公園、道の駅第九の里といった施設が次々と開業し、観光客に楽しめるスポットが増加しました。

まとめ

鳴門市は、自然の美しさと歴史、文化が融合した魅力的な観光地です。四国八十八ヶ所巡礼の出発地として知られ、歴史的な神社や寺院、豊かな食文化や特産品が楽しめます。また、夏には多彩な祭りが開催され、地域の活気が感じられるイベントが目白押しです。鳴門市を訪れる際は、ぜひこれらの観光スポットやグルメをお楽しみください。

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名称
鳴門市
(なるとし)

鳴門・徳島市周辺

徳島県