徳島県 » 鳴門・徳島市周辺

坂本八幡神社

(さかもと はちまん じんじゃ)

徳島県勝浦郡勝浦町にある坂本八幡神社は、誉田別命(八幡神)を御祭神とする八幡神社です。神社は、かつて豪族である麻植氏の祈願所として始まりましたが、慶長3年(1598年)に松尾・黄檗の両村氏が現在の場所に移設し、村民共同の神社となったとされています。明治5年に村社に列せられ、地域において重要な信仰の拠点として知られています。

歴史

祈願所から村民共同の神社へ

坂本八幡神社の歴史は、麻植氏の祈願所として始まりました。後に松尾・黄檗の両村氏が1598年に現在の場所に移設し、村民共同の神社として新たに整備されました。この神社は地域の信仰の中心となり、長きにわたり多くの人々から崇敬を集めています。

村社への昇格

1872年(明治5年)に坂本八幡神社は村社に昇格し、さらにその存在感を高めました。以来、地域の人々が大切に守り続け、神社の歴史は現在に至っています。

七社七鳥居参り

七つの鳥居と七つの御社

坂本八幡神社は、古くから「川を渡らず、七つの石鳥居をくぐり、七つの御社を参拝すれば、中風(脳血管障害など)にならない」という伝承があります。この条件を満たす神社は全国的に見ても少なく、坂本八幡神社はその一つとして知られています。参拝ルートには七つの石の鳥居があり、それぞれを通り抜けると三島社、蛭子社、八坂社、八幡社、若宮社、地神社、秋葉社の七つの御社を参拝することができます。

300段の石段と狛犬

この参拝ルートには、七つの鳥居に沿って約300段の石段が続いています。石段の脇には五対の狛犬が置かれ、参拝者を見守っています。これらの狛犬や鳥居の配置は、古くからの信仰の形を今に伝える貴重な景観の一部です。

坂本八幡神社の祭事

年間を通じて多彩な祭事

坂本八幡神社では、年間を通じて多彩な祭事が行われています。これらの祭事は地域の人々が深く関わり、伝統を守り続けています。

初詣

新年の幕開けを祝い、神社には多くの参拝者が訪れます。大晦日の夜遅くから初詣に訪れ、神前で新年を迎える風習は、地域の人々にとって欠かせない年中行事です。

戎祭

1月10日には商売繁盛を祈願する戎祭(えびすまつり)が行われます。地域の商業活動と結びついたこの祭りは、多くの人々が参加し、にぎやかに催されます。

祈念祭

2月17日には、五穀豊穣を願う祈念祭(トシゴイノマツリ)が行われます。稲を始めとする食物の豊作を祈るこの祭りは、農業の重要性を再確認する行事として親しまれています。

鎮火祭

4月16日には鎮火祭(ちんかさい)が行われ、地元の消防団や各種団体が参加して火難よけの祈願が行われます。この祭りは、秋葉社の前で行われ、火災からの守護を祈る重要な祭事です。

夏祭り

7月19日・20日には夏祭りが行われ、八坂神社と八幡神社の例祭としてにぎわいます。花火、だんじり、みこし、餅まきなどが行われ、地域全体が祭りの雰囲気に包まれます。

例祭

10月14日・15日には、八坂神社と三嶋神社の例祭が行われ、秋祭りとして地域の大きな行事となります。花火、だんじり、みこし、相撲、餅まきなどがあり、訪れる人々を楽しませます。

新嘗祭

11月23日には、新穀を供えて感謝の意を表す新嘗祭(にいなめさい)が行われます。この祭りは、全国の神社で五穀豊穣への感謝を示し、国家と国民の平安を祈るものです。

七五三詣

11月15日には、七五三詣が行われます。子どもの健やかな成長を祝うとともに、今後の健康と安全を祈願するこの行事は、家族にとって重要な節目の儀式です。

ビッグひな祭りと花手水

ビッグひな祭り

坂本八幡神社は、2月27日から3月14日にかけて開催される「ビッグひな祭り」の一環として、「さかもとおひな巡り」を開催しています。このイベントは、ふれあいの里さかもとと共同で行われ、地域全体でお雛様を楽しむ催しとなっています。

花手水

また、花手水(はなちょうず)も神社の魅力の一つです。美しい花々が手水鉢に飾られ、参拝者の目を楽しませるだけでなく、神聖な空間を彩ります。

Information

名称
坂本八幡神社
(さかもと はちまん じんじゃ)

鳴門・徳島市周辺

徳島県