林道の概要
特長
剣山スーパー林道は、剣山国定公園を通り抜け、西日本で二番目の高さを誇る霊峰・剣山の壮大な自然を満喫できるルートです。特に紅葉の美しさは「西日本一」と称され、徳島県の観光百選でも1位に選ばれた「高の瀬峡」をはじめとする景勝地が点在しています。日本中から二輪車の愛好者たちがこのダートコースを目当てに訪れるのも大きな特徴です。
管理者と歴史
この林道は、1972年に着工され、1985年度末に全線開通しました。開通までは森林開発公団が管理を行い、開通後は沿線の各市町村(上勝町、神山町、美馬市、那賀町)がそれぞれの区間を管理しています。
通過する自治体と接続道路
剣山スーパー林道は、徳島県内の以下の自治体を通過します。
- 勝浦郡上勝町
- 名西郡神山町
- 那賀郡那賀町
- 美馬市
接続道路
この林道は、以下の道路と交差または接続しています。
- 徳島県道16号徳島上那賀線(上勝町)
- 徳島県道253号山川海南線(那賀町)
- 国道195号(那賀町)
観光スポット
自然景勝地
剣山スーパー林道を通じて、四国の豊かな自然を楽しむことができます。以下は、林道沿いの主要な観光スポットです。
- 剣山(つるぎさん):四国を代表する山で、霊峰として古くから信仰されています。
- 高の瀬峡(たかのせきょう):西日本一の紅葉の名所として有名で、秋になると一面が美しい紅葉に包まれます。
- 殿川内渓谷(とのかわうちけいこく):清らかな川と険しい渓谷の景観が楽しめる自然の宝庫です。
- 雲早山(くもそうざん):標高1496mの山で、晴れた日には360度のパノラマが広がります。
- 槍戸峡(やりときょう):断崖絶壁が続く渓谷で、川の清流が絶景を形作っています。
- 釜ヶ谷川(かまがたにがわ):山々を源とする清流で、透き通った水が流れています。
- 那賀川(なかがわ):剣山の南斜面を流れる徳島県を代表する河川です。
見どころ
自然景勝地だけでなく、林道周辺には多くの見どころが点在しています。
- ファガスの森:標高約1000mに位置する森で、夏は涼しい風が吹き抜けます。ブナの原生林が広がり、ハイキングや森林浴を楽しめます。
- 徳島のへそ:剣山の中腹に位置する地理的に徳島県の中央に位置するスポット。
- 高城山(たかじょうさん):剣山スーパー林道の眺望ポイントとして人気があります。晴れた日には四国山地の連なりが見渡せます。
- 四ツ足峠(よつあしとうげ):林道の最も高い地点で、剣山への玄関口として多くの登山者に利用されています。
- 高の瀬峡レストハウス平の里:ドライブの途中に立ち寄れる休憩スポットで、景色を楽しみながら一息つけます。
基本情報
正式名称:特定森林地域開発林道剣山線
路線延長:87.7km
幅員:4.6m
総工費:124億円
起点:徳島県勝浦郡上勝町大字福原(徳島県道16号徳島上那賀線交点)
終点:徳島県那賀郡那賀町木頭北川(国道195号交点)
アクセス情報
剣山スーパー林道へのアクセスは、徳島市内から車で約1時間30分の距離に位置しています。以下の主要なルートを利用することで訪れることができます。
- 徳島自動車道:最寄りのインターチェンジは「徳島IC」で、そこから車で1時間30分ほどです。
- 国道195号:那賀町木頭方面からアクセス可能で、剣山スーパー林道の終点と接続しています。
歴史
剣山スーパー林道は、1972年に着工され、約13年の歳月をかけて1985年に全線が完成しました。当初は森林資源の開発を目的としたものでしたが、現在では観光資源としての価値が高まり、多くの観光客やバイクライダーが訪れるルートとなっています。
まとめ
剣山スーパー林道は、四国の雄大な自然と美しい景観を堪能できる絶好のドライブコースです。特に紅葉の時期には、多くの人々がこの地を訪れ、自然の美しさに心を癒されています。全長87.7kmという日本最長の林道は、四国を代表する観光スポットの一つとして、自然愛好家や冒険心溢れるドライバーにとって、魅力的な目的地となっています。