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上桜公園

(うえさくら こうえん)

上桜公園は、徳島県吉野川市川島町山田に広がる美しい自然公園です。総面積151,223平方メートルを誇り、上桜森林公園や「上桜カントリーパーク」の愛称でも親しまれています。また、「とくしま88景」にも選定されている景観の美しい場所です。この公園は、湯吸山の山麓に広がり、歴史的にも重要な役割を果たしてきた大正池を中心に、整備が進められています。

公園の概要

上桜公園は、湯吸山の山麓に位置し、大正池の周囲が整備された公園です。大正池の南北を浮き桟橋が結び、訪れる人々が池を渡って散策を楽しむことができます。この池は、1851年(嘉永4年)に徳島藩の勧農奉行であった伊沢速蔵が灌漑用に築いたものです。その後、1915年(大正4年)に池の規模が拡大され、現在の姿となりました。

公園の中でも一際目立つのは、大正池の美しい景観です。池の周囲は季節ごとに異なる自然の表情を見せ、春には桜が咲き誇り、夏には深い緑が広がります。秋には紅葉が池の水面に映り、冬には雪景色が静寂を演出します。四季折々の自然が織り成す風景は、多くの観光客を魅了しています。

上桜森林公園と文化の径

上桜公園から少し上に登った場所には、上桜森林公園があります。ここからは吉野川市を一望することができ、絶景ポイントとして人気があります。森林公園内には、遊具や水車小屋が設置されており、家族連れや自然散策を楽しむ人々にとって理想的な場所です。また、園内には句碑が点在する遊歩道が整備されており、この道は「文化の径」と名付けられています。歴史や文化を感じながらの散策は、自然と一体となった贅沢な時間を過ごせるでしょう。

文化の径(遊歩道)

「文化の径」は、上桜森林公園内を巡る遊歩道です。この道には多くの句碑が建てられており、文学や芸術に親しみながら散策することができます。静かな森林の中で、過去の詩人たちが刻んだ言葉に耳を傾けるひとときは、まるで時代を超えた対話をしているかのようです。散策の合間に、野鳥のさえずりや風の音に癒されるのも、この公園の魅力の一つです。

大正池の歴史

上桜公園の象徴とも言える大正池は、1851年に徳島藩の勧農奉行、伊沢速蔵によって築かれました。この池は元々、農業用の灌漑を目的として作られたものです。地域の農業発展に大きく貢献しただけでなく、その美しい風景も広く愛されてきました。1915年には、池の規模が拡大され、さらに多くの水を蓄えられるようになりました。今日では、公園の中心として、多くの人々に親しまれています。

上桜公園の施設紹介

上桜公園には、多様な施設が整備されており、自然散策やスポーツ、野鳥観察などを楽しむことができます。訪れた人々がそれぞれの目的に応じて、充実した時間を過ごすことができるようになっています。

野鳥観察小屋

園内には野鳥観察小屋が設置されており、バードウォッチングを楽しむことができます。多くの種類の野鳥が公園内に生息しており、春から秋にかけて様々な野鳥を観察することができます。観察小屋は静かで落ち着いた場所にあり、自然と向き合う時間を提供してくれます。

球技場

公園内には球技場も整備されており、地域住民や観光客がスポーツを楽しむことができます。広々としたスペースで、サッカーや野球など様々な球技を行うことができ、健康的なアクティビティを楽しむ場として人気です。周囲の自然に囲まれた環境の中で、体を動かしながらリフレッシュすることができます。

水車小屋

上桜公園には、水車小屋も設置されています。この水車小屋は、昔ながらの農村風景を再現しており、訪れる人々に郷愁を感じさせるスポットです。風情ある水車の音を聞きながら、公園内を散策することで、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。

交通アクセス

上桜公園へのアクセスは、JR徳島線阿波川島駅から徒歩約15分の距離にあり、公共交通機関を利用する場合でも訪れやすい場所にあります。阿波川島駅から公園までは、川島町の風景を楽しみながらのんびりと歩くことができます。また、自家用車を利用する場合は、周辺に駐車場も整備されており、アクセスも良好です。

まとめ

上桜公園は、自然豊かな環境の中で、歴史と文化に触れながらリラックスできる素晴らしい場所です。四季折々の風景が訪れるたびに異なる表情を見せ、多くの観光客や地元住民に愛されています。大正池や文化の径、上桜森林公園といった見どころがたくさんあり、ファミリーでのレジャーや自然散策、スポーツ活動など、幅広い楽しみ方ができます。徳島県吉野川市を訪れる際には、ぜひ上桜公園を散策してみてはいかがでしょうか。

Information

名称
上桜公園
(うえさくら こうえん)

鳴門・徳島市周辺

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