鳴門塩田公園は、徳島県鳴門市鳴門町高島にある塩田に関する公園です。この公園は、歴史的な背景を持つ塩田と、それに関連する施設を紹介する場所として設立されました。公園内には、江戸時代末期に建てられた「塩田屋敷」など、歴史的建造物があり、訪れる人々に当時の製塩業の様子を垣間見ることができます。
鳴門塩田公園は、ウチノ海に面した鳴門ウチノ海総合公園の南方に位置しています。公園の南西部には、江戸時代末期に完成した「塩田屋敷（福永家住宅）」があり、ここでは江戸時代から行われていた塩の生成について学ぶことができます。
福永家は、製塩業を営んでいた一族で、1661年から1673年頃に高島に移り、入浜式塩田で塩の生成を行っていました。公園内には、その福永家が住んでいた屋敷が保存されており、当時の製塩業の様子を伝える貴重な遺構です。
福永家住宅の主屋は1828年（文政11年）に建てられ、その後、1832年（天保3年）に離座敷、1833年（天保4年）には土蔵が建設されました。これらの建物群は、製塩に関する施設や倉庫などが集まっており、製塩業の中心として機能していました。
公園内にある福永家住宅は、1976年に国の重要文化財に指定されており、その歴史的価値が認められています。建物は全部で9棟あり、そのうちの5棟が鳴門市に寄贈され、現在は公園内で保存・公開されています。
福永家住宅内には、以下のような施設があります：
福永家住宅は、その歴史的価値と保存状態の良さから、1976年5月20日に国の重要文化財に指定されました。これにより、徳島県内でも屈指の歴史的な観光名所として多くの観光客が訪れています。
公園へは、JR鳴門線「鳴門駅」から車で約20分です。道中、小鳴門橋を経由するルートが一般的です。また、周辺には他の観光施設も多く、鳴門エリア全体での観光が楽しめます。
福永家住宅へのアクセスは、JR鳴門線「鳴門駅」から車で約15分です。公園内に位置しており、徒歩でも移動可能な距離ですので、鳴門塩田公園と併せての訪問をおすすめします。
鳴門塩田公園は、徳島県の製塩業の歴史を知ることができる貴重な場所です。特に福永家住宅は、江戸時代からの歴史的な製塩業の様子を今に伝える重要な建物であり、国の重要文化財に指定されています。美しいウチノ海を背景に、歴史的な建造物や公園内の散策を楽しむことができるため、歴史好きの方や家族連れにもおすすめの観光スポットです。
ぜひ、徳島の豊かな歴史と自然を楽しむために、鳴門塩田公園を訪れてみてください。